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疾患別の説明
定位放射線治療(頭頸部領域):stereotactic radiotherapy
転移性脳腫瘍 原発性脳腫瘍 その他の腫瘍
体幹部定位放射線治療(ピンポイントの放射線治療):body stereotactic radiotherapy
早期肺がん 転移性肺腫瘍 肝細胞がん 肝臓がん門脈塞栓例 局所進行肺がん例 その他の腫瘍
原体照射:3-D conformal radiotherapy
前立腺がん 乳がん その他の腫瘍
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定位放射線治療(頭頸部領域)
メスを使わずに脳腫瘍をピンポイントに制御
転移性脳腫瘍ではすでに標準的治療法
当院ではシェルとバイトブロックを用いた痛みのない治療法を採用
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定位放射線治療とは頭頸部(脳を含む)領域の腫瘍に対する高精度の治療法です。 |
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転移性脳腫瘍(1)
全脳照射とは脳に転移が多数存在するとき、脳全体に対し放射線をかける方法です。
この患者さん(左図)では全脳照射にて施行し腫瘍は小さくなりましたが,完全に消失しませんでした。そのため残存した腫瘍に対し定位放射線治療を追加し,治療3ヶ月後には完全に消失しています。 |
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(左から全脳照射前,全脳照射後定位放射線治療前,治療3ヶ月後)
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転移性脳腫瘍(2)
左図は転移性脳腫瘍の患者の治療前と治療後の画像です。頭にメスを入れずに奥深くの手術不能の領域でも治療できます。 |
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(左から定位放射線治療前,治療3ヶ月後,治療6カ月後)
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適応となる疾患は転移性脳腫瘍のほかに、原発性脳腫瘍や髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体腫瘍、松果体腫瘍、また良性疾患である脳動静脈奇形があります。いずれも定位放射線治療のみを施行する場合と、通常の放射線治療を併用する場合があります。 |
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体幹部定位放射線治療(ピンポイントの放射線治療)
早期成績では手術同等の局所制御率、生存率を誇る
低肺機能等で手術不能な患者さんでも治療可能 治療は約30分×5回寝ているだけ。外来治療も可能 |
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体幹部定位放射線治療とは肺がんや肝臓がんなど体幹部の腫瘍に対する高精度の治療法です。すでに平成16年4月に保険適応になっています。 |
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肺がん(早期) |
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左の写真は原発性肺がん(腺がん)の患者さんの右肺のCTです。高齢のため手術不能でしたが、体幹部定位放射線治療を行い、その後の経過も良好です。 |
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(左から放射線治療前,治療3カ月後,治療3年後)
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この症例も原発性肺がん(腺がん)です。 |
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(左から治療計画線量分布,治療1カ月後,治療3カ月後,治療1年後)
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この症例も原発性肺がん(扁平上皮がん)です。時間とともに腫瘍が縮小し、また陰影が肺門側に移動していくのがわかります。 |
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この症例は胸腺腫再発例です。初発時に放射線治療の既往があり、一部照射野が重なるため、特に食道と脊髄の線量に気を配りながら細長く存在する胸腺腫再発に対して体幹部定位放射線治療の技術を用いて治療しました。 治療後1カ月後には腫瘍はほぼ消失し、半年以上経ったいまでも再発していません(下図)。 |
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| 局所進行肺がん
局所進行肺がんに対する体幹部定位放射線治療は現在保険適応となっていません。しかし短期間で治療後完了すること,高い腫瘍制御率より,そのような患者さんにも適した治療法です。一方で副作用が出現する可能性が高いことも予想されます。
以下に挙げる症例は患者さんおよびご家族としっかりと相談して治療した症例であります。 |
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右の症例は大きな原発巣の他に縦隔リンパ節転移,肺内転移,肝転移を伴っていました。無治療では原発巣の増大が原因となり死亡する可能性が高いと判断し,家族(同僚の呼吸器内科医)と相談し,短期間で効果が期待できるように治療しました。治療は4日間で行われました。
写真は左側が治療前,右側が治療後。 |
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左の症例は肺がん術後3年後に再発を認め,呼吸苦を訴えていました。また肺繊維症を合併していました。2週間の治療により治療直後から呼吸苦は改善されました。
写真は左側が治療前,右側が治療後。
(※肺繊維症患者に放射線治療をすると1/3に急性増悪する可能性あると報告されています。そのことを家族にお話しし,十分に相談した結果治療を施行しました。この症例と併せて2例に施行していますが幸いなことに急性増悪はきたしていません。同様の患者さんに治療の副作用を説明し,2例が治療を断念しています。)
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肝細胞がん 孤立性肝細胞がんに対する体幹部定位放射線治療の臨床試験を始めました。プロトコール(医療従事者向け)および患者さん向け説明書はPDFファイル(各リンク先)をご覧下さい。 左の写真は,肝細胞がん症例です。この症例では体幹部定位放射線治療前に腫瘍制御+マーキング目的でTAEを施行しました。TAE(肝動脈塞栓療法)後のリピオドールが不十分に腫瘍に集積しています。 2年以上経過しても再発を認めていません。肝細胞がんは放射線感受性が高い腫瘍のようで、局所制御率は今のところ100%です。(ただし肝細胞がんは元々多発する傾向にあり、他の部位から再発することはありますが。) |
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原体照射(3D-conformal radiotherapy)
病巣の形に合わせて照射する範囲を決定
5mmのマルチリーフコリメータと同室設置のCTにより実現 |
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前立腺がん |
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前立腺がんでは、放射線治療は手術と同等の治療成績であることが証明されています。すでに欧米では過半数の方が放射線治療を選択されています。前立腺がんの放射線治療は大きく分けて外照射と小線源治療※に分かれます。当院では外照射のみ施行可能です。
当院では3次元原体照射という方法を用いて前立腺がんの治療を行っています。これは前立腺の形状に合わせて、高精度に効率よく照射する方法です。そもそも前立腺は頭側に膀胱、背側に直腸と接しており、周囲臓器には十分気をつけて照射する必要があります。 当院では 前半の30Gy/15回:前後対向2門 後半の30-46Gy/15-23回:毎日CTにて位置決め後6門 にて照射します。
(右上図:前後対向2門の線量分布、右下図:6門の線量分布)
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当院では表1に示す低リスク因子をすべて満たすものを低リスクグループとして総線量70Gy/35回の治療を行っています。それ以外の中間〜高リスクグループの患者さんには原則総線量76Gy/38回の治療を行っています。また糖尿病、肝障害や年齢を考慮して適宜線量を下げることがあります。術後腫瘍遺残のある患者さんでは60Gy/30回の治療を行っています。 |
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| 表1 リスク分類 | |||||||||||||||||||
| ※小線源治療 小線源治療とは全身麻酔下にて経会陰的にシード線源という5mm×1mmのカプセルを前立腺に複数挿入する治療法です。適応は前立腺に限局するがん:stage B(T1c, T2)であり、原則として低リスク群:PSA<10、グリソンスコア≦6かつ前立腺肥大のない方です。 詳細は東京医療センター泌尿器科のホームページもしくは日本メジフィジックス社のホームページをご参照ください。 |
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乳がん |
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早期乳がん患者では乳房温存療法+術後放射線療法+全身療法(ホルモン治療もしくは抗がん剤治療)を併用する治療法が世界的に標準的な治療法としてとなっています。当院では多くの乳がん患者を治療しており、かつ高い温存率を誇っています。 |
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