• 治療の流れ

①放射線治療外来での診察

はじめに放射線治療医が診察し、今までの経過を基に治療方針を決定します。診察後は看護師が面談を行い、より分かりやすく注意事項をお伝えします。また、生活状況や治療に際しての不安等を伺い、安心して治療を受けていただけるよう様々なサポートをします。

診察室

診察

②位置合わせ、固定具の作成

治療中は毎回同じ姿勢で治療を行う必要があります。位置あわせのため皮膚に消えにくいインクで印を書きます。また、無理のない姿勢で正確に治療を行うために、体に合った固定具の作成を行うことがあります。

固定具の作成

固定具の作成

③放射線治療計画の立案

専用のCT装置で撮影をし、治療計画装置を用いて、医師と物理士で議論を重ねながら放射線の最善のあて方を決定します。その他にも治療開始までに多くの検証をおこない、安全性の確認をします。

治療計画室

治療計画の立案

④日々の放射線治療

治療は続けて平日毎日行います。

治療は平日毎日(1日1回、週5回)行います。1回の治療時間は通常10分程度です。体幹部定位放射線治療では1回約30分です。治療は原則仰向けで行い、その日の腫瘍の位置に合わせて正確に治療をします。
当院では、治療準備としてのCT撮影日と治療初日のみ予約制としています。治療2日目以降は午前8:30~11:30、午後1:00~4:00の中で都合のいい時間に自由にお越しいただき、受け付け順に治療をしています。治療時間を一定にする必要はありません。待ち時間の少ない時間帯はその時々で違いますので、スタッフにお尋ねください。

リニアック室

日々の治療

『わかりやすいがん放射線治療』2017年12月 市民公開講座。
治療の流れや活用法をご紹介しています。
YouTube 市民公開講座「わかりやすいがん放射線治療」

治療中の注意

治療室には職員と患者さん以外は入れません。治療中の様子は操作室のモニターで医師や技師が常に確認していますので心配は要りません。マイクを通して会話もできますので、何かあれば遠慮なくお知らせください。

治療による痛みは全くありません。

体に放射線があたっても、熱くも痛くもなりません。また、照射中に機械が回転しますが、患者さんに決して触れませんのでご安心ください。

治療中は動かないでください。

治療中に身体が動くと、正確な治療ができなくなる可能性があります。また治療台が高い位置にあるため、転落の危険もあります。治療計画時に無理のない姿勢に調整しますが、照射中に何かあれば、お伝えください。

放射線治療は決められた回数の治療が必要です。

放射線治療では治療回数・期間と効果とが密接に関連しています。例えば予定された回数の半分しか治療を受けなかった場合、効果はほとんどありません。また、予定回数の治療をおこなっても、途中の休止期間が長くなると効果が弱くなることが知られています。ご自身の判断で、途中で治療をやめないでください。

治療中の診察について

放射線治療期間中は、放射線治療医が定期的に診察いたします。予定された診察日以外でも、体の症状で何か変化を感じた場合は、いつでもスタッフにご相談ください。

⑤治療終了(経過観察)

がん治療は予定された治療が終了した後も何年も通院する必要があります。当科では依頼元の各診療科の医師と協力して経過観察を行います。

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患者さんへ