検体検査科
残余検体の利用について
臨床検査は、正確かつ精度の高い検査結果を提供するため、新しい検査方法(検査機器)などの検討や、日々の精度を確認する作業を行う必要があります。
医師から依頼された検査を全て終えた検体(血液や尿、痰など)は、一定期間保存されて廃棄となります。これらの廃棄となる検体(以下、残余検体)の再利用について、ご理解とご協力をお願い致します。残余検体の再利用について、検討させて頂いた結果は、医療の発展に貢献する学会などで発表させていただくことはありますが、個人を特定できる情報は削除されていますので、個人情報が漏洩することは決してありません。
残余検体の利用については「臨床検査を終了した検体の業務、教育、研究のための使用について -日本臨床検査医学会の見解-」、「個人情報保護法」を遵守して行っています。ご承諾いただけない場合は、お手数ですが、検体採取時にお申し出ください。お申し出が無い場合は、ご承諾いただいたものと判断させていただきます。尚、承諾の可否が、診療に影響することは決してありませんのでご安心ください。
認定など
- 日本臨床検査同学院認定緊急臨床検査士6名
- 日本臨床検査同学院認定POCT測定認定士1名
- 日本臨床検査同学院認定二級臨床検査士(臨床化学)2名
- 日本臨床検査同学院認定二級臨床検査士(免疫)3名
- 日本臨床検査同学院認定二級臨床検査士(血液)5名
- 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者3名
- 包装責任者講習(検体)2名
外部精度管理
・日本医師会臨床検査精度管理調査
(2022年 97.6%、2023年99.1%、2024年97.1%)
・日臨技臨床検査精度管理調査
(2022年100%、2023年100%、2024年99.3%)
・各臨床検査機器、診断薬会社
(富士フイルム和光純薬、積水メディカル、東ソー、Sysmex、Beckman Coulter、FUJIREBIO、Ortho Clinical Diagnosticsなど)
所属学会
日本臨床衛生検査技師学会
神奈川県臨床検査技師会
採血室のご案内
採血室では、採血や尿検査のご案内を行います。医師が依頼した検査内容に合わせた採血管の種類や本数を採取させていただきます。
システム
Technomedica 採血管準備システム
以下に該当する方は採血時にお申し出ください。
□ 採血時に気分が悪くなる
□ アルコール消毒に弱い
□ 血液透析中
□ 乳房切除後(腋窩リンパ節郭清)
□ 血液がサラサラになる薬を服用中
採血によるトラブルの原因と対処法
◆ 皮下血腫
穿刺後の不十分な圧迫が主な原因です。十分な圧迫止血をお願いいたします。血小板減少を指摘されている方や抗凝固剤服薬中など 出血しやすい方は、採血部位をやや強めに指で押さえて長めに止血してください。
◆ アレルギー
採血時の消毒薬やスタッフの手袋(ラテックス)などで かゆみ、発疹を初めとするアレルギー症状が出現することがあります。アルコールやラテックスアレルギーがある方は予めお申し出ください。
◆ しびれ
採血後に手指へ拡がる痛みやしびれなどは、血管近くを走行する神経を穿刺したことにより生じます。採血時に神経穿刺を完全に回避することは困難ですが、多くは2~3週間で改善するとされています。(まれに回復に2~3ヶ月程度要する場合があります。)
◆ 意識消失
神経が興奮し、急激に血圧が下がることにより、意識消失、めまい、気分不快感などをひきおこします。心理的に緊張、不安が強いと起こりやすいとされ、採血前にも起こることもあります。採血時にご気分の悪くなられる方は予めお申し出ください。診察台に仰向けの状態で採血をさせていただきます。
検体検査室のご案内
検体検査室では受診された方々には普段あまり目にされることがない検査機器が並び、採血室で採取させていただいた血液や尿などから医師が依頼した項目を分析します。
システム
SysmexCNA 検体検査システム
SysmexCNA 細菌検査システム
Ortho BTD 輸血管理システム
生化学分析装置
測定装置:日本電子 BM6050、BM9130
測定項目:LDH、AST、ALP、ALP、γGTP、CK、AMY、BUN、UA、CRE、Ca、IP、TG、T-CHO、HDL、LDL、T-Bil、TP、ALB、CRP、U-ALB、U-CRE、CHE、D-Bil、Glu、CRP、フェリチン、RPR、重炭酸塩、LRG、Na、K、Cl、TBA
免疫学的分析装置
測定装置:富士レビオL2400 2台、G1200、G600
測定項目:CEA、AFP、CA15-3、CA19-9、PSA、TSH、F-T3、F-T4、HCVAb、HBsAg、HBsAb、TPHA、HIV、バンコマイシン、CKMB、トロポニンI、BNP、SARS-CoV-2 Ag、Influenza Ag
血球数算定装置
測定装置:Beckman Coulter UniCel DxH 900 2台
測定項目:白血球数、赤血球数、血小板数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球5分画
尿中有形成分分析装置
測定装置:SYSMEX UF5000
測定項目:尿中白血球数、尿中赤血球数、尿中上皮細胞数、尿中細菌数、尿中硝子円柱
自動尿定性装置
測定装置:栄研化学 US3100R
測定項目:比重、反応、ウロビリノーゲン半定量、蛋白半定量、糖半定量、ビリルビン半定量、ケトン体半定量、潜血反応、白血球、亜硝酸塩、色調、濁度
ヘモグロビンA1C測定装置
測定装置:東ソーG11
測定項目:HbA1c
自動輸血検査装置
測定装置:オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社 Ortho vision
測定項目:不規則性抗体、交差試験(主試験)、血液型(表裏)
凝固線溶系装置
測定装置:セキスイメディカル CP3000
測定項目:PT、APTT、D-ダイマー、フィブリノーゲン、FDP
血液ガス分析装置
測定装置:Radiometer ABL9 2台
測定項目:血液ガス
用手
・A群β溶連菌抗原
・尿中レジオネラ抗原
・肺炎球菌莢膜抗原
・デングウイルス抗原・抗体
・CDトキシン
・HCG定性
・糞便中HP抗原定性
・結晶証明
・出血時間