薬剤部基本理念

1. 病院における医薬品の責任部門

2. 医療チームの一員

3. ファーマシューティカルケアの実践

4. 病院経営に対して常にコスト意識をもち適正在庫の確保と品質の確保に努める

5. 患者さんを中心とした医薬品等の適正使用に努める


薬剤部のご紹介

薬剤部の強み

 病棟業務を始め25年の経験があり、病棟部門をメインとして活動している

 中小規模病院のため、各部署との連携を取りやすい

 明るい雰囲気の中での業務の実施

「鎌倉市に開院70年の歴史のある247床の地域密着型急性期病院です。患者さんに寄り添い、臨床に強い薬剤師を目指し日々業務を行っております。薬剤師力を高めたい方、一緒に患者さんのために頑張って参りましょう」

薬剤部部長:石井 弘幸
薬剤部部員:定員25名
問い合わせ先:hiroyuki-ishii@ofunachuohp.net

薬剤部の組織構成

薬剤部には、入院・外来調剤室、注射調剤室、注射調製・製剤室、病棟業務、医薬品情報室、治験管理、薬品管理という部門があり、病院で使用するお薬全般に関わっています。医療の中では医師が責任者であることは間違いありません。しかしお薬をいかに適正に使用していただくか、ということが治療においては重要なので、私たち薬剤師も医師と同じ思いで責任感を持って仕事をしています。すべては患者さんに適正にお薬を使用するため。私たちは薬のスペシャリストとしてチーム医療の一員となり、薬学的な視点から医薬品の有効性・安全性を確保して、患者さんの治療をしっかりバックアップできるよう努めています。また薬学部実務実習、市民公開講座の演題にも携わり、地域薬剤師会等との連携も推進し、様々な場面で活躍しています。

各部門紹介

入院外来調剤室

入院処方及び救急外来など一部外来処方の内服薬・外用薬・自己注射薬の調剤・監査を行っています。2013年4月より外来処方せんが全面的に院外処方となりました。薬剤部では、院外処方せんについても内容に問題がないか、電子カルテの情報も踏まえ必要であれば医師へ問い合わせを行っています。原則調剤薬局からの問い合わせ窓口を薬剤部が請け負っており、地域の薬局と連携しながら良い医薬分業を目指し調剤業務を行っています。

また一部の診療科において手術前の持参薬確認を行い、手術に影響がある薬剤や使用に注意が必要な薬剤を入院前に医師へ報告し、より安全に手術が行えるように取り組んでいます。

当院は電子カルテ・オーダリングシステムが導入されています。また自動薬袋作成システムや散剤監査システムも導入されており安全かつ効率的な調剤が行われるよう努めています。

注射調剤室

ここでは、外来および入院患者さんのすべての注射薬の調剤を行っています。

注射薬は一般的に内服薬より作用が強いため、特に慎重に投与しなくてはなりません。

そのため、投与量、投与期間、投与経路、併用薬、配合変化等の妥当性を判断し、細心の注意を払って業務に従事しています。さらに、入院・外来調剤室と連携して、重複投与の防止に努めるとともに、内服薬と注射薬の相互作用や副作用・全体的な処方のバランス等を確認して、より万全を期した治療を目指しています。

また、初めて抗悪性腫瘍薬を投与する外来の患者さんには、薬剤師が化学療法室で薬効や投与スケジュール、注意が必要な副作用の初期症状や予防方法の説明等を行い、不安の軽減解消に努めています。

注射調製・製剤室

当院は、クリーンルーム内に「クリーンベンチ」と「安全キャビネット」を設置しています。入院患者さんの中心静脈栄養(高カロリー輸液)の無菌的な調製、さらに、入院患者さん全員の末梢静脈点滴の調製も行っています。

また、入院・外来のすべての抗悪性腫瘍薬の調製も行っています。安全に化学療法が実施できるように薬歴を確認し、投与量のチェック、当日の患者データをモニターしたうえで投与量を監査し、調製を行っています。

加えて、市販されていない薬品や特殊な治療に用いる製剤(院内製剤・特殊製剤)の調製も行っています。

薬品管理業務

医薬品管理業務では、医薬品の購入と供給・在庫・保管管理を行っています。薬剤が過不足なく供給されるよう発注・入庫・払出を行います。

また、手術室へ出向し、術中に使用された麻酔薬の帳票記載は適正か監査をしています。

各科外来の救急カート配置薬などをチェックし、表示が適正に行われているかなど、薬剤の管理状況の確認も行っています。

医薬品情報(DI)業務

DI業務は、医薬品情報の管理・収集・提供を行っています。

厚生労働省や製薬会社等から集まる医薬品の最新情報を収集・整理・評価し、迅速に医療スタッフや患者さんへ情報提供し、問合せに応じる業務です。

DIニュースなどの発行物作成や、院内副作用情報の収集とPMDAへの報告なども行っています。

病棟業務

当院は病棟業務をメインに臨床に強い薬剤師を育成しています。

病棟業務を開始してから25年の経験があり、病棟担当までの教育プログラムを充実させ、1年目より病棟研修を組み入れ、3年目で単独病棟担当者となれるように教育プログラムを組んでおります。

薬剤師による病棟業務目的

1. 服薬指導など薬学的管理を通じた患者本位の医療の実現

2. チーム医療の一員として処方計画への参画による良質な薬物治療の実現

3. 適正な医薬品情報の収集と院内関連部署、関連医療施設及び保険薬局に対する情報の提供

 

業務には以下のようなものがあります。

① 持参薬確認

入院時に他の医療機関からの処方内容をお薬手帳や持参されたお薬で確認し、医師、看護師へ報告しています。持参薬による副作用や入院中の食事との相互作用など、医師、看護師と情報共有することができます。また持参薬の残数から服薬状況の確認を行うこともできます。

② 投薬内容確認、処方提案、医師・看護師・メディカルスタッフへの情報提供

当院では電子カルテを導入しており、採血などの検査データを確認したうえで、投与量、用法用量が適性か確認しています。また持参薬と入院中に新規導入した薬の重複や、相互作用がないかの確認を行います。用法用量や剤形の変更、必要な検査の実施などを医師へ提案することもあります。ポリファーマシーの是正にも積極的に取り組んでいます。

③ 服薬指導

患者様のベッドサイドへ直接伺い、お薬の効能効果や副作用、服用方法や生活での注意事項などの説明を行います。薬剤師による服薬時指導は、入院時又は退院時にほとんどの患者様に対して行っています。

④ 内服、外用薬の管理

入院前のお薬の管理方法や入院中のお薬の服薬状況の確認、病態や全身状態に応じてお薬の管理が患者さん本人では困難と判断した場合には配薬カートを用いて看護師管理としたり、退院後の環境に応じた剤型・用法について医師・看護師・栄養士等メディカルスタッフと共に検討しております。

⑤ 症例検討会

自分が担当している病棟以外の症例について相談したり学ぶことができます。
月2回開催しております。

実務実習受け入れ施設として

当院で病院実務実習(11週間)
受講単位を予定されている学生はこちら

臨床に対応できる薬剤師として、さらには基本的な心構えや言動、服装も含めて医療人としての望ましい接遇や態度を身につけるよう指導、育成しております。

近年、医療技術の高度化に伴い、臨床に係る実践的な能力を培う事を目的として病院や薬局での長期実務実習(各11週間)が薬学部で必須とされています。大船中央病院でも教育の一環としてH22年より薬学部実習生を受け入れています。

大船中央病院では、基本的な心構えや言動、服装も含めて医療人としての望ましい接遇や態度に加え、病棟での実習や症例検討などを通し実践力の高い薬剤師の育成に重点を置いています。最終日には症例報告会を設け、自身がかかわった症例の振り返りを行っています。

★当院の実習生受け入れ態勢⇒認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター):4名、実習生室完備(インターネット環境あり)

★主な受け入れ大学⇒横浜薬科大学、東京薬科大学、昭和薬科大学

【実習風景】

リハビリスタッフと患者さん移動を一緒に行うことによって、患者さんの状態把握に繋がります。

治療の見学を行うことで、患者さんがどのような治療を受けているかわかり、その後の服薬指導に繋がります。

手術室での管理薬剤のチェック。法律を思い出しながら確認しています。

カンファレンスなどに参加することによって治療方針を理解し、服薬指導に生かせるようになります。

病棟での持参薬確認。

【症例報告会・終了式の風景】

終了式では院長からのお話を聞き、『医療人としての薬剤師を目指すため』大学に戻って更なる研鑽をし、理想の薬剤師を目指していきます。

症例報告会では自身がかかわった症例の振り返りを行い、現場の薬剤師と意見を交えながらブラッシュアップしていきます。

症例検討会では近隣の薬剤師や薬局で実習を行っている学生も参加し、様々な考え方を吸収します。

所属学会等リンクページ

■ 職能団体
  日本薬剤師会 http://www.nichiyaku.or.jp/
  日本病院薬剤師会 http://www.jshp.or.jp/
  神奈川県病院薬剤師会 https://www.kshp.jp/
  鎌倉市薬剤師会 http://kamakurayaku.com/

■ 研修関連
  日本薬剤師研修センター http://www.jpec.or.jp/

■ 所属学会
  日本医療薬学会 http://www.jsphcs.jp/
  日本薬学会 http://www.pharm.or.jp/
  日本医薬品情報学会 http://www.jasdi.jp/
  日本環境感染学会 http://www.kankyokansen.org/
  日本緩和医療学会 http://www.jspm.ne.jp/
  日本緩和医療薬学会 http://jpps.umin.jp/index.html
  日本静脈経腸栄養学会 https://www.jspen.or.jp
  医療の質・安全学会 http://qsh.jp/
  日本臨床救急医学会 http://jsem.me/
  日本臨床腫瘍薬学会 http://jaspo-oncology.org/

大船中央病院ご案内

大船中央病院

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予約変更専用ダイヤル

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